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あの日見上げた空には、星も月もなかった────
中の人

Author:水無月十夜
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■鏡の牢獄:キツネ■

滴る

水の音
血の音

ぼとり
ぼとり


狂う

苦しみと
悲しみで


しかし
それは声にならない叫び


 無声慟哭


かけがえの無いものを失う
痛み

父よ
母よ

姉よ

愛しき人よ

はらから達よ


闇に堕ち
爪牙に裂かれ
炎にのまれ


臓物と血肉を散らし
炭になって絶えた

全てのものよ


いつか
その仇を討とう

怨敵
白面九尾


そして
外道に堕ち
その手先と成り果てた
黒狐の巫女にして
背徳者たる

笙鼓


葛の葉の外法を操り
牙を剥くならば


白面九尾と共に
滅するまで


その為にはこの呪縛をとかないと…


俺の虚像よ
俺の声が届くのなら答えてくれ



どうして
俺達は

2つになってしまったのだろう

どうして
笙鼓は変わってしまったのだろう…




====================
■闇の底:笙鼓■


うひひ…
あいつら、苦しんでいるねぇ

甘い
甘ぁい

他人の苦しみは
甘くて美味…

所詮、虚像どもが存在意義に気付いて抵抗しようとも
実像どもが呪いを乗り越えようと、己を省みようとも

解けるわけがない

消えないんだよ
心の傷も
体の傷も

どんなに薄くなろうとも
傷跡は残る

苦しみを想い出すたびに
傷跡が哭くんだ

痛い
辛い
助けて

…どんなに手を伸ばしても
お日様には届かない
誰も手を差し伸べてはくれない

あの時のあたしの様に

人は
孤独

孤独に生き
孤独に死ぬ


与えられる幸せなど無く
ただ奪われるだけの生ならば

迷う事はない

奪う側に回れば良いだけ

あの時のあたしが「あいつら」で
あの「化け物達」があたし


簡単な事だ
うひひ…

簡単な事だよ
キツネ

お前の全てをあたしのものに

もうすぐ
もうすぐだよ

これから最後の仕上げを始めるから

もう少し我慢していておくれ…
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束縛からの解放。
解き放たれる欲望。

迸るそれは、引き絞った弓から放たれる矢の様に。
研ぎすまされた俺の意識は何よりも速く、鋭く駆け巡る。


それは燃えている。
まるで炎の様に熱く。

心の中燃えるそれに俺の内面は爛れ、ドロドロに崩れ落ちそうになる。

熱い。

だれか、この熱を冷ましてくれ。
このままでは狂い死んでしまう。


だから、俺は解放するしかなかったのだ…
この原始的な欲望を…!




…っていや、違う。違う!
危ない。

裸で無節操に抱きつくなんて、これじゃただの変態じゃないか!
いつの間に俺はこんなにもおかしくなっていたのだろう。
まさかまた、九尾の呪いにでもかかっていたのだろうか…


今度からはちゃんと気持ちをセーブしながらやらないと…!(結局やるのか)



====================

(物陰で火群が呟く)

ち…あのチビギツネめ、正気に戻りやがったか…。
あいつがハッスルすれば美少女のあられもない姿を見放題だったのに…
(「5分で呪える! 猿でもわかる呪術教室」と言う本をパタンと閉じた)

だがしかし… 第二第三の呪術で必ずやあのチビギツネを「エロスの運び手」に仕立て上げてやる…
最近は闘技大会のおかげで美少女と出会う機会も増えたしな…

うひひ…
渇く
喉じゃない、心が渇く

疼く
指でさえ触れられない、体の芯が疼く

手足を拘束され、それでも芋虫の様に這い蹲り
皮膚が剥けるのも構わずに、何度も何度も岩の突起に体をこすりつけ
舌を伸ばし、滴る雨水を地面から啜る


だが、何をしてもこの渇きは癒えない、疼きも止まらない



ただひとつ
癒せるとするならば、それは心の解放
肉体と精神を拘束する枷を解き放つ事


そうだ、兄貴はあんなに簡単にやっているじゃないか
だから俺も何度か真似た

その際の恍惚感
脊髄を駆け上る熱くて鈍い疼き
平素では味わえない至高の快楽

だから俺は選んだ
欲望に忠実になる事を…


俺の新しい力、愛の抱擁…!(半分は若さ故の過ちで出来ています)
あの1週間の事を記そうと思う。
正直色々ありすぎて、何から書いたらいいかわからない。

葛の葉の里で九尾の手下に一斉に襲われた事。
姉上と笙鼓の墓が暴かれて亡骸を奪われた事。
笙鼓は亡骸から呪術で無理矢理再生された事。
その体には、死んで以降に悪霊となっていた間の記憶はもちろん宿っておらず、死の瞬間の京都怨念にだけ支配された恐ろしくも哀れな存在でしかなかった事。

火群が俺の血肉を喰い再生しかけた力を再び奪われた事。
それにより、火群は1日の大半を眠って過ごす様になってしまったと言う事。

そんな事を少しずつ記していこうと思う…(書きながら眠ってしまった様で、以降の文字は判別出来ない)
闇の中、声が聞こえる。


…喰った。
文字通りだ。

気迫で飲み込んだのでも、犯したのでもない。
文字通りその肉を、魂を…喰った。


「あの」時代なら日常茶飯事だった事だ。
血で血を争い屍山血河を乗り越えて、ひたすら修羅道を突き進んだ。
一薙ぎで十のあやかしの首を撥ね、一晩で百のあやかしを喰い、一声で千のあやかしに号令した。

あの頃の秋津島には、今とは比べ物にならないくらいの「あやかし」がいた。
俺はそいつらに怖れられる祟神であったのだ。

でも鞍馬山の先代の大天狗も、鈴鹿御前ももういない。
あやかし狩りの坂上も、九尾を調伏した玄翁和尚もジジイになって死んだ。

もうあの時代は終わったんだ。
喰うあやかしも乏しくなれば力は衰える。
俺達は皆、ありきたりの化け物でしかなくなっていった。

そして俺自身も油断していた所を、ちんけな蛇神崇拝の隠れ里のジジイに調伏されて、クダギツネにされちまった。
そしてなんだかわけのわからねえ紆余曲折を経て、もとは同一存在であった九尾のバカの仕組んだ大呪術のとばっちりを受け、長年蓄えた妖力も霊珠として引っこ抜かれて、ただのぼろ雑巾みたいな肉塊にされた。
これがこの島にいなかった間の出来事だ。

傷も癒えず息をするのも精一杯で、チビギツネの血肉を啜ってこの数日を生き長らえた。
満足に立ち上がるのにもあと数ヶ月はかかると思われたが、それでも俺は生き続ける為にはとっとと立ち直らなければならない。
今度同じ目にあわされたら、俺だけじゃなくあのガキも死ぬだろう。

だから、俺は夜半にこっそり野営地を抜け出した。

はじめは小動物、次に獣。
そして■■。

泣き叫んでいた。
きちがいの様に暴れていた。
小便を漏らしやがった。

それでも俺は指を千切り、腸を貪り、血の一滴まで啜った。
何一つ痕跡は残さない。

ただ翌日に神隠しの噂が広まるだけだ。
なんて事はない。
どこにだってありふれている風景だろう?

死神だって闊歩するこの島なんだから、誰がさらっていたのかなんてわかりゃしない。


そんな事を繰り返すうちに、少しずつ力を取り戻した。
いつまでも繋がりきらない四肢もやっと結合させ、地べたに這い蹲らずに浮遊する事も出来る様になった。

力の渇き、魂の綻びは繕えた。
あとはこの虚ろな心の穴を埋めるだけだ。


そして俺は飛んだ。

ぱんつ大好きな奴らの集うあの場所へ…!




■火群の復活日記、ひとまず完結。
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