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あの日見上げた空には、星も月もなかった────
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Author:水無月十夜
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つながる時間
メビウスの帯

過去にして未来
因果

「それ」があったから「今」がある
「今」があったから「それ」がある


■星歴375年 神有月 7日 01:41:05
■地球帝国 明石天文台 事象観測室

波動観測機『八咫烏』 ──小惑星に設置されたアストロラーベ…本来は天体観測を行う物だが、星歴340年に提唱された『超次元理論における、隔次元間での波動観測技術』により、次元間を隔てた波動観測を行う設備へ改装された── のデータ監視を行っていたオペレーターが、上司に観測結果の報告を行う。
その表情は…暗い。


「被検体『K-001-4527』へのリンクをロスト。
 『システム:かるねあです』の強制終了が原因と思われます。
 ──しかし、観測された事象より、『かるねあです計画 零番』の規定項目は全項目が緑。
 更正院の仮説を立証する形となりました」


オペレーターの表情に輪をかけて深刻な顔をしたその上司は、がくりと頭を垂れて小さな溜息を二度ついた。
そして、机上に落とした虚ろな目線を上げぬまま問い返す。


「…観測記録の信頼度は?」


「観測規範に基づきまして、…イレブンナイン。
 ただし、理論上では100%と判断されます。
 この精度の観測が行われたのは…シリウス軍本星の超新星化観測時以外には例がありません。
 なお、特異点『葛葉』『巫女』『儀姫』『白面』は消滅、『黒狐』は残存、『竜姫』『光炎』『黒風』に関しては観測圏外への待避につきロスト、『竜の子』に関しては…被検体と同様に『消失』。
 これらも同様にイレブンナインですが、ロストした3対象に関してはその後は不明です。
 システム:カルネアデスの強制終了により『だきに因子』が駆逐された為に、追跡不可。
 観測再開には次の『蝕』の際にでも、猟犬の派遣を要請する必要があります。」


「了解した。報告書は私が作成する。
 観測員諸君は休みたまえ。
 ランク赤以外の優先度は全て黒とするので、非待機状態でよろしい。…良い週末を」




■星歴375年 神有月 7日同日 21:03:56
■地球帝国帝都「ハーナムキヤ」 皇立更正院「かるねあです」 院長室


薄明かりに照らされた無機質な部屋。
豪奢な調度もなく、ひたすらに事務的な什器と設備のみが所狭しと並べられている───

形ばかりの贅沢だろうか、そこに座る者がその部屋の主である記号として用意された革張りの回転椅子に腰掛けた白衣の男が一人。

数歩の距離を隔てたところで、おそらく秘書であろうか、ぴんと背筋を伸ばして構えた一人の女が主に声をかける。


「───院長…。いえ、宮森博士。『特異点Fallen』から帰還した被検体の観測結果はおおむね以下の通りです。
 新規特異点α上で規定の120年を89年まで消化した次点で、干渉βによって12000年が経過。
 次いで更なる特異点γへ至り『だきに因子』の再発症により起動した『システム:かるねあです』が強制終了に至るまで847年。
 正味12936年で、当初の予定からすると2005時間7分43秒程度の誤差が生じており───」


「わかった、もう結構。──つまり、私の『だきに因子』は、期待通りの結果を残した。そういう事だ」


男が報告書の束を机の上に投げ出し呟く。
その口調はどこか昏く湿っぽい響きだった。


「しかし強制終了により被検体『K-001-4527』の回収は叶わず、特異観測の為のリンクも切断されました。
 平行世界への干渉規定に抵触する恐れはありますが…猟犬を回収に向かわせますか?」


「不要」


「しかし…被検体は仮にも宮森博士のむす…」


「三度目があるようならば、君にも『杭打ち』の必要があると判断せざるを得なくなるな」


男が冷たく言い放つ。
反論の余地がない口調、そして『杭打ち』と言う言葉に秘められた『絶対的な恐怖』が女を萎縮させた。


「かしこまりました…。以上を持って『かるねあです計画 零番』の報告を終了いたします。
 正式運用まではあと数百は臨床実験が必要と判断されますが、『廃棄検体K-001-4527』と近しい間柄であり、だきに因子への感染が確認できる、047番教育施設の女子生徒2名と男子生徒1名は、すでに蘇生措置と杭打ちを完了しており、72時間以内には実験の開始が可能です」


「よし。予定通りに事を進めてくれ。
 『だきに因子』の有用性が確立できれば…学会に一矢報いる事も出来よう。そして、私の花嫁『キズナ』を眠りから覚ませてやる事が出来るのだ…」


男がギラギラとした両の眼を薄暗がりから光らせて、女に言い放つ。
その視線に噛み付かれた女が、全身から脂汗をかき、動悸と目眩に侵されるのには数秒とかからなかったが、それでも職務に忠実な彼女は、本日の最後の努めを少しでも早く果たしてこの場から立ち去る事に精神を集中した。


「…本日の報告は以上となります。
 なお、明朝10:30より7階大会議室にて『人権擁護団体』への説明会、14:00からは宮森博士のご予定通りに『奥様』の定期検診。
 それ以降の予定は空白とさせていただいてあります。
 なお、明後日の予定及び、ランク赤の事態が発生した場合の緊急連絡は携帯端末の方へ送信させて頂きます」


「わかった。でも、キズナとの時間を邪魔したら…『打つ』よ?
 …理解できたなら、もう下がってくれ」

■暗転■





====================
【解説・戯言】

超 厨 二 病 ★
かっこいい単語をひたすら並べてみました。
しかも、何で加筆してんのwwwww

日記の部隊設定もろもろは、駄島の自キャラ設定→偽島キツネの設定へのこじつけをするものです。
未来の人類がなんやかやしてて、駄島自キャラが駄島に行った事・その後の出来事・駄島終了後・偽島へ話がつながるところと言うのが、全てこの宮森博士とか言う人の計画であったとかそんな電波。
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相変わらず日記のチキレ敗北って言うか、何を書いたらいいかわからない状態だったのですが…
出来るだけかっこいい単語を並べた厨二日記を書いた。
だいたい30分くらいで殴り書きなので誤字脱字とか知ったこっちゃ無い。

番外編過ぎてとんでも無い事この上ない。
消すならば更新が始まる今のうちか…
鏡の破片を集め
火種を投げ込む


ザワザワと言う耳障りな音を立て
浄玻璃の鏡は瞬く間に蒸発して消えた


長いようで短かった日々
俺とお前はすれ違う様にしか出会えなかったが

お前が戦い続けてくれたから
お前が俺に力を与えてくれたから

俺は…戦い抜く事が出来た


…ありがとう
俺が呪いを打ち砕いた瞬間
砕け散った空間 -浄玻璃の鏡- の破片には、無数の虚像が映った


 姉上の胸に抱かれて甘える俺
 葛の葉の外法に手を染める俺
 葛の葉の人間が全て死に絶えた世界、無数の墓標

 祝言の日に、俺の隣で幸せそうに微笑む笙鼓




 兄貴が家族3人連れで仲睦まじく野外にて食事を取る姿
 根黒之御霊と言う禁書の魔力に飲まれる兄貴
 誰も愛さずに孤独に朽ち果てる兄貴
 呪詛



 双子の兄弟として産まれ育ったカレン姉さん
 竜の炎で炭になって果てる姉さんとその仲間達
 子だくさんの家庭を築いた姉さん
 異形と成り果てる姉さん
 心に刺さった棘



 殺し合いをする俺達3人
 そして俺達取って代わる虚像達
 積み重ねられた屍を食い破って咲く彼岸花


紅い
紅い
一面に広がる狂気の花園



そんな無数の異世界 -虚像- を俺は垣間見た


だがしかし、それは浄玻璃の鏡が見せる最後の誘惑
息絶える刹那の足掻き

覚悟を決めた俺はそっと瞳を閉じて呟いた



「ごめん、笙鼓」



音にならない異音を鳴らし、呪いは潰えた
俺達は再びこの地に帰還する


そして、浄玻璃の鏡をこの世から消滅させる最後の仕事に取りかかる為
この山にやってきたんだ

さあ、全てに決着を付けよう
■はじまりの狼煙が上がる■

悲鳴の様な音が響いた。
否、それは「空間の割れる音」だ。

浄玻璃の鏡。
あやしげな呪具と、狐巫女の外法により生じた虚像。
実像の影。
過去を悔やむ気持が生み出した幻像。

現実逃避。


呪いは彼らの心を蝕み、生じた虚像が実像に取って代わる。
闇に堕ちた実像は、己の罪を悔い、そして「自分がいなくとも続く日常」に絶望する。

己の存在を否定する。
それが呪いの完成。

そして狐巫女は、己の妄念の為に、想い人の肉体を、精神を、魂を手に入れる。


彼らの罪、そして自らが科した罰は重く、呪いの完成は確実であった。
だがしかし─


彼らは乗り越えた。
己を否定せずに、受け入れた。
罪に対する罰は、己が死する事ではない。

罪を背負い、罪を忘れず、だがしかし─ 決して罪に潰されない事。

だから、お互いは手を取り。
罪と罰は一つとなった。
実像は虚像を受け入れた。



振り上げろ

その拳を

明日を生きる道を

 ─切り開く為に



■こがれ■

その刹那

闇の中からそれは現れた


ずるり

ずるり

ずるり

べしゃ

ずる

ずる…

ず…



か細い声が聞こえる。

「……ネ」

「キ…ネ」

「キツネ…」

「たすけて」





笙鼓
俺の許嫁だった
優しくて、良い匂いのする奴だった

俺は、笙鼓の事を愛していた

だけど

心の闇に取り込まれ
九尾の眷属として葛の葉を壊滅させたあの夜の引き金を引くも

破壊と暴力に自らも飲み込まれ
恐怖に怯えた俺に見捨てられ

何刻もの間、化け物に全身を犯され

最後には喰い殺された


なのに
その骸は、九尾の闇を注がれて再生し

再び、俺達に仇なす外道と成り果てた


笙鼓
愛しかった人

だけど
今は…





「キツネ… たすけて…」
闇の中から現れた「それ」は、人間のなれの果てだった

ずるり
ずるり

べしゃ

ずるり

それは、右腕と下半身を失った笙鼓が左腕一本で地面を這ってくる音
引きずった臓物が、地面に長い血と腐汁の跡を残す音


「笙鼓」

「キツネ… 痛い…」
縋る様な声で笙鼓が助けを求める

俺は、胸の奥の疼く様な痛みを抑え
笙鼓に手を…



「…駄目ッ!」
声がした
聞き慣れない様で聞き慣れた声

頭上の闇に亀裂が走り
ガラス細工の砕ける様な音

空間が割れた

隙間から眩い光
そして炎

 そこから現れたのは
 俺に似た姿形をして
 何度も夢に現れた

 俺の虚像
 俺の心の闇
 俺がただせない過去に求めた「もしも」

 「もしも」俺が女だったら

 笙鼓を愛さなかった
 狐神社の継承者として「だきに」の力を授かる事もなかった
 姉上を岩倉に送る事もなかった

その「もしも」が人の姿として浄玻璃の鏡に映し出された
それが

「キツネ子…!」

俺の虚像にして心の闇
だがしかし、キツネ子は俺自身


自分の闇を否定したらいけない

弱さを知るからこそ

人に優しくなれる
人に優しくされた温かさがわかる

だから強くなろうとする
強くなれる

そうだ
俺はどこで間違ってしまったんだろう
あの晩から俺は感情を捨てた

他人なんて、いつかいなくなるだけの連れ合いだと思っていた
この島に来てから俺は知った

やさしさ
つよさ
よわさ

なかま
かぞく

こころ

いたみ

しあわせ

あしたがくること
明日は、単なる今日の繰り返しじゃない事

だから…
だから!





「来い、キツネ子! 俺が捨ててしまった過去の罪よ!」
「うん…キツネ! 今こそ私達は一つに!」

「「本当の強さを知る者になろう!!」」


俺達は手をつなぎ合わせた
手の平が熱い
燃える様に

2つの鼓動が一つに重なり
キツネ子の姿は俺の中に溶けて消える


影がないなら光もない
光があるから影がある

握った手の平の中
閉じた目蓋の裏
どこにだって影はある

弱さを知るからこそ、人は強くなれる
ムルシドの兄貴もカレン姉さんも…

みんなそれを乗り越えたんだ





「笙鼓… これで終わりにしよう!」
俺は渾身の力を込めた手刀で空間を突いた





音のない音
聞こえない悲鳴

浄玻璃の鏡が練り上げた
鏡の呪い

それを木っ端微塵に砕いた





眩しい光と
濃密な闇が
攪拌されたかの様に渦を巻いて
爆ぜた





閉じた瞳を空けた時
そこにはもう笙鼓はいなかった
どうなったかはわからないが、いくらの九尾の眷属とてあの傷では決して無事ではすまないだろう





そして、眩しい朝日が差す方向には
懐かしい2人がいた

そして俺の心の中には、もう1人の俺がいる
いつまでも
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